『Kranke』- syrup16g

耳にするとそれと思い起こさせる「らしさ」があり、それが聴く者の心に他と区別されたまったく「ユニーク」なものとして植え付けられる。

よく「ユニーク」という言葉が使われるものの、それがまさに「他になく、唯一」と表現できる音楽、それを生み出すミュージシャンにはなかなか巡り会えるものではないかと思います。

先日リリースされたsyrup16gの新作EP『Kranke』を聴いて、このバンドの何気ない特異さをあらためて感じたところでした。

メランコリーが漂う歌に旋律、それは伝えたい希望が薄まらないように。

そんなナイーブでピュアな彼ららしさが存分に表されていて、どうにも胸を打たれてしまいます。

2008年に一度解散、2014年に再結成したsyrup16g。

再結成後のリリースはアルバム『Hurt』に続いてこのEPが2作目ですが、以前に比べ、音楽それ自体をより楽しんで、幅の広い作品が生まれているように思います。

6/23から同名タイトルの『Kranke』ツアーが始まるようです。新曲も聴けるかも？

この新譜を買いに出かけた店頭で目にしたのが、紙ジャケ仕様になった解散以前の名盤たち。

廃盤になっていた主要7タイトル(EPは1つに統合)が、2010年秋にリイシュー盤としてDAIZAWA RECORDSから一斉に再発売したもので、全て紙ジャケ仕様。

やっぱり紙ジャケになっているのを見ると、嬉しくなりますね。プレミアム感があり、愛着が湧いてきます。

「紙ジャケで特別な作品を制作したい！」そんな思いにZaZaZaWORKSも応えたい！

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(きやた)

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