1024年のこの日、イタリアの僧侶ギドー・ダレッツォが音階とそれを記録する楽譜の原型を作ったとある。
聖歌隊がグレゴリオ聖歌を暗記するのに苦労しているのを見て、音楽を覚えやすくする方法を考えたもので、楽譜の原型は現在の5線譜ではなく4線譜であったようだ。
4線譜が5線譜に落ち着いたのは17世紀になってからのようで、それ迄は楽器に合わせた6線、7線、8線も使用されたらしい。
8線譜など初見泣かせのように思われる。
ドレミファソラシを周波数で見ると、どうやら基軸としての音はラの様(あくまで勝手な解釈)で、オクターブごとに27.5Hzの倍数である。
27.5Hz 55.0Hz 110.0Hz 220.0Hz 440.0Hz 880.0Hz 1760.0Hz 3520.0Hz 〜(図1)
この数値間を12分割して音階が成立しているのだが、これが等分割ではなく約1.05933倍という等比数列的なもので、整数にはならない。
例えば図1の4-Eは329.6となっているが本当は329.6275569128699・・・である。
(通常の基準音は261.626Hzのドから493.883Hzのシまで)
約1000年前の音波計の無い(と思われる)時代に、音程はここまで厳密な周波数値だったのだろうか?
また、絶対音階をもっている人は小数点何桁(Hz)までの違いが解るのだろうか?
ちなみに、人が聞こえる周波数範囲は下が20Hz位から、上は15000〜20000Hz程度だが、個人差や加齢によりかなり狭いことがある。
スマホの耳年齢測定アプリなどでチェックできるが、現実を知りたくない気もする。
H.Kawauchi
図1ド=C レ=D ミ=E ファ=F ソ=G ラ=A シ=B